福島県立美術館、アンドリュー・ワイエス〜創造への道程〜展

annon2009-04-08

今日は地元の美術館です。アメリカンリアリズムを代表する画家、アンドリュー・ワイエスの…………

それはドダイYS!


し、失礼しました。のっけから出落ちでスミマセン。
あ、いや、はじめからコレ狙いで美術館に行きました。ガノタでスマンのう。

え〜、こほん

今年91歳で逝去された、アメリカンリアリズムを代表する作家アンドリュー・ワイエスは、水彩や、テンペラなど、様々な技法を使って、地元に生きる人々を克明な描写力で記録していきます。まるで、大草原の小さな家のようなオルソン邸での生活や、故郷のペンシルヴェニア州での日々の暮らしの中で、、長年にわたる生活の一部を、刻々と描いていきます。
今回の展覧会の見所は、完成に至るまでの数々の習作が同時に展示されており、作品の一部のみを詳細に切り取った絵や、ラフ、ポーズや色を変えてみた絵など、どのようにして一つの絵が出来上がっていくのかがわかるようになっている点。
写実的に見えて、実は構図を変更したり、全体のバランスをとるために服や背景の色を変えてみたりと、リアリティといいながら、写真とは違う、絵画ならではの編集が、より鮮明な生活の1シーンとして浮かび上がっていきます。
習作と言っても、一つ一つが完成度が高く、それだけで価値がある感じですね。
重く沈んだ絵が多く、華やかさには欠けますが、重厚さからにじみ出る生活臭や質感。そこにいる人物の心情まで伝わってきそうな絵は、当時のアメリカに立っているかのような錯覚を起こします。
出来ればほんと、実際の現地にまで旅に出て、その情景を体験してみたくなりました。