文化庁メディア芸術祭、MOE絵本フェスティバル

サマーウォーズ


思い出した順に更新中。しばらくお待ちください。

文化庁メディア芸術祭に行ってきます。今回はソレばかりではなく、他の美術館とかもブラブラ見てきたいと思ってます。詳しくは帰ってから書きますね。

とりあえず備忘録的メモをつらつらと。
10時18分発マックスやまびこ・つばさ乗車。つばさ号が9分ほど遅れています。やっぱ雪かね。

とりあえず、今日は会場入りしたら様子見にとどめようかと思っています。明日、アニメーション部門大賞作品サマーウォーズの上映と監督を交えたシンポジウムが開かれるので、そちらの方が楽しみですね。
あと、渋谷パルコファクトリーのMOE絵本フェスティバルにも行ってみたいです。

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メディア芸術祭は…パッと見の感想は、「あまりにも可愛くない。」なんかこう、動きとか映像で見せるのはいいんだけど、テクスチャの切り張りを見ているみたいでキャラに萌えるって感覚がない。まあ、私の目はオタク補正がかかっているんで一般の人とは見え方が違うのかもしれませんが、硬派、硬質すぎるんだよなあ。
アート部門なんか先鋭さが際だっていてものすごくよく分かんない。ただ、動きとかが面白いもんだから、それを見ている会場の子供たちのリアクションが面白くて、その子たちばっかみてたなあ。今回の展示は、作品よりお客さんのリアクションを見に来ているようなモンでした。
前回よりもインタラクティブさが無いというか見せ方が下手というか。大賞を取った「growth modeling device」は片隅に放置され、動作状況をビデオで放映しているだけだったり、(まあ、1日1回、たまねぎの成長をスキャンして、その複製を作り続けるという性格から、ほとんど動かない機械なのは確かなんですが…)優秀賞の「Mr.Lee Experiment」は、説明する係りの人がほとんど出てこない。(画像に表示されたサラリーマンを、スポイトを使って移動させるインスタですが、スポイトを係りの人が持っているため面白さが伝わってこないという…。)技術とかテクニックだけではなくて、アート作品なんだから、もっと観客を魅せて欲しいなあと思うのですが。作っただけで満足して、きちんと伝えていないのは残念です。

とりあえずいつもの勝手にイメージ
アート部門、審査委員会推薦作品「ベアリング・グロッケン2」

摩擦を減らすために使われるベアリングの玉を、鉄琴の上にアーチ上に弾ませながら音を奏で、複数の玉を落下させることで演奏させるインスタレーション。その構造から、どんなことを見せてくれるのかが分かりやすく、観客を裏切らない動きを見せてくれます。演奏される音も硬質的に澄んでいてキレイ。それはそうと、思わず玉に手を伸ばしそうになる女の子が母親にちょこちょこ注意されているのが気になってしかたがない…w

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アート部門、優秀賞作品「Nemo Observatorium」

硬いビニールのような円筒の中に入り、中央に置かれた椅子に座ってボタンを押すと、円筒の中を風が円を描くように舞い上がり、床に散布された白い微粒子が風に乗って舞い上がります。それはまるで、フラクタルアートのように、まるで法則を持っているかのように複雑な模様を映し出します。これ、ボタンを止める側に押さないといつまでも風が回っているんですが、こういうところでも性格が出そうで怖い。
台風の目の中心にいるみたいで、変な感じだった。これ、時間を気にせず、ぼけえええええっと見てたら、気持ちよくなってきそう。

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エンターテインメント部門、優秀賞「scoreLight」

天井から照射された2つの光点。光点は鎖状の小さな点でつながれていて、テーブルの上を動き回る。テーブルに置かれた図形に添って、離れたり近づいたり。その間隔、光点の動きでさまざまなビープ音を鳴らし、一種の音楽装置となっている。が、どーもその動きがR−TYPEのR−13Aことケルベロスのアンカーフォースに見えてしまう私は、重度のシューターですかそうですか。

エンターテインメント部門は、ゲーム作品が多く選ばれるので相変わらずの人だかりです。今回は、優秀賞の「NARUTO−ナルト−ナルティメットストーム」が大画面でゲーム可能の状態にされて注目を浴びてました。そして、会場のテーブルの一角に、ふつーにラブプラスが、ゲーム機ごと展示してあったのも、ちょっと笑ってしまった。自分のセーブデータがないラブプラスだから誰も触ろうとしないで遠巻きに見ているだけでしたねぇ。

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マンガ部門
大賞「ヴィンランド・サガ
優秀賞「イムリ」、「海獣の子供」、「この世界の片隅に」、「へうげもの
というラインナップ。
ヴィンランド・サガ(1) (講談社コミックス)
イムリ 1巻 (BEAM COMIX)
海獣の子供 (1) (IKKI COMIX)
この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)
へうげもの(1) (モーニング KC)
全体的に見て、画力とか表現力、世界の見せ方が上手い作品が選ばれているような気もします。どれもハンパない描き込みをしてるマンガばかりですよねぇ。日本人以外にも評価が高い…というか、海外に向けて発表してもなんら遜色のない、アート性の高い作品が選ばれている気もします。オタク系がほとんど見られなかった(「それでも町は廻っている」、「ヘタリア」が推薦作品に選ばれているけどね)のは、まあ仕方がないとして、純粋なギャグマンガが、「ヒーシーイット アクア」しか見当たらなかったのはどうかと思うねぇ。
ヒーシーイット―アクア
ナンセンス系のギャグマンガなんですが…。日本人以外にもマンガ文化はひろまってますよーと言わんがために奨励賞なのかな〜なんて思ってみたり。それとも、日本人の書くギャグマンガが衰退してしまったって事なんでしょうか。

まあ、そんなことより。

うさぎドロップ」審査委員会推薦作品おめでとー。
うさぎドロップ (1) (FC (380))
推薦作品として、賞は逃したのですが自分の好きな作品が選ばれているとうれしいですねぇ。てか、このジャンルが枠としてあるのなら、来年は「マイガール」が選ばれたりしてw

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アニメ部門
大賞「サマーウォーズ
優秀賞「屋根裏のポムネンカ」、「東京マグニチュード8.0」、「The Cable Car」、「電信柱エレミの恋」

まあ、去年話題をかっさらって行った細田守監督作品。高校時代いい思いをしてこなかった多くのオタクをもだえ苦しませたサマーウォーズが大賞に選ばれました。ですが、私的には東京マグニチュード8.0の方が気になります。地方では放映してないんで、内容は良く分からないんですが、明日総集編が講堂で放映されるのでそちらを見てみたいと思います。



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とりあえず会場を後にします。
渋谷パルコファクトリーに向かいます。


MOE絵本フェスティバルは、こちらはむしろ可愛いものしか置いていないって感じw
酒井駒子さんの新作の原画が段ボールに描かれた実はコラージュっぽい作品だって事に驚いたり、作成途中のダミー本の作り方がやけに勉強になったりしてました。
ダミー本は、フルカラー印刷した作品を切りはりしている酒井駒子さんとか、ハガキ大の紙に水彩で一枚一枚ラフを描く「つみきのいえ」の加藤久仁生さんとか、ハードカバーの無垢の本を作ってから直接描いて具合をみる荒井良二さんとか、いろんなスタイルがあって面白かったし勉強にもなったなあ。