あんのん流、絵本の作り方講座…のようなものw

コミックマーケット78 3日目 西め−40b“旅するアニフォト”です。遊びに来てくださいね。

せっかくなんで、あんのんがどんな風に本を作っているのか書いていってみます。とりあえず構想編というところで。

1.ストーリーボードを作ろう

この間の板橋美術館でのマーティン・ソールズベリーさんの講演でも言っていた、話の筋道に当たるストーリーボード(絵コンテのようなもの)を作ります。
ストーリーボードは、絵本の枚数や、展開、ページ全体を見渡した構想を作るうえで大切な作業です。闇雲に作ると、ページが奇数になってしまったり、16、32などの枚数からはみ出してしまいます。もっとも製本まで自作するのであれば、最低4の倍数であればどうにか収まりますけどね。
それから、本のめくる方向を決めておく必要があります。これは文字を横書きにするか、縦書きにするかで決まります。横書きにするなら、文字は左から右に、縦書きにするなら右から左に流れますので、本の綴じる方向も違ってきます。基本的に、短い言葉でテンポ良く進めるなら横書き。長い文章を読ませるなら縦書きが良いと思います。

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2ダミー本を作ろう

全体的な話の流れが決まったら、ダミー本を作ります。とりあえず、鉛筆のラフ画をコピーして、ノリで貼り付けれは完成。しっかり描く必要はありません。

ダミー本は、内容を修正するたびに作り直すので、最初からキッチリ描かなくても大丈夫ですよ。このダミー本で必要なのは、絵本独特の「めくりの効果」と「時間の流れ」を破綻無くすることです。
・めくりの効果

(2秒後とに切り替え)
「めくりの効果」というのは、ページをめくったときに起こる新鮮な驚きを生み出すために絵を配置することです。これが無いとたぶん飽きますwまた、(普通・普通・普通・ビックリ・普通・普通・普通・びっくり…)みたいにリズムをもつように配置することで、流れを生むことも出来ます。(今後の私の課題…)
・時間の流れ

今回の私の本は文字を横書きに配置していますが、文字の流れと共に、絵の方でも左から右へと時間が経過しています。この流れに逆らっていないか検証します。
この絵の場合、1ヌイグルミたちが追いかけて 2飛行機に乗って逃げ出す という時間経過です。マンガの視線誘導と同じですが、必ず一定方向に流れるように作ります。また、挿入される文字が、絵の順番とあっているかどうかも検証します。


こんなことに気をつけながら、ダミー本を繰り返し作り、最終的に構想が決まった段階で、一枚一枚の絵を仕上げていきます。