抜けない「かぶ」と彫刻家の写実眼
またまた美術館めぐり。今日は隣の県です。
宮城県美術館「佐藤忠良の絵本原画」展
1月21日〜3月26日
公式サイトhttp://www.pref.miyagi.jp/bijyutu/museum/
本業は彫刻家ですが、絵本「おおきなかぶ」の絵の人と言った方が通りがいい気がします、佐藤忠良さんの展覧会。私も「おおきなかぶ」は繰り返し見ていた絵本でして、うれしいやら懐かしいやら。「うんとこしょ、どっこいしょ」ってフレーズ、今も心に残っています。
改めて見ると…おじいさん、おばあさん、孫娘が「かぶ」を引っ張っているまではいいのですが、犬やネコ、ネズミに至っては本当に役に立っているのかどうか(笑)
おじいさんの、「かぶ」を見つけた時のサムアップサインや、抜けなくてガックリ肩を落とす姿、抜けて小躍りする姿が可愛い〜。
その他にも、「三びきのこぶた」「ねむりのもりのひめ」など、おなじみの作品の原画が並べられていました。
彫刻家だけあって、人物の体にウソがないのが凄いです。。絵本のキャラクターなので、線はシンプルで単純なんですが、ヘンにディフォルメしていなく写実的。
むしろ現実離れしている絵本のストーリーに、リアルな体のキャラクターなので、妙な説得力があります。
情景を解りやすくするために、キャラが割と大仰にポーズを取っているので、可愛いやら可笑しいやら。楽しい作品ばかりでした。
美術館には、佐藤忠良さんの彫刻を展示する場所、「佐藤忠良記念館」もあり、こちらもリアルなブロンズ像、とくに女性や子供達が瑞々しく形作られています。女性像はとても凛々しい感じで、子供達は茶目っ気たっぷりな感じですね。
こちらはこちらで、堪能させていただきました。
えっ、1962年?そんなに昔の作品だったの〜?私も見たことあるよ〜。