角田宇宙センター 宮城県角田市君萱字小金沢1

実験に使われた本物のH−ⅡAのカウリ

http://www.jaxa.jp/about/centers/kspc/index_j.html
2008年4月の一般公開記事はこちらから。

日本が世界に誇る自国生産ロケットH−ⅡA。その研究開発及び実験設備があるのが、お隣宮城県角田市の角田宇宙センターです。
今日は、科学技術週間に合わせた施設内の一般公開が行われる日。古くからSFかぶれの私はむろんこのイベントを逃しません。

市街地から外れ、本当に何もない場所。そこに研究施設があります。ホントの所、まさかこんな近場にこれだけ大規模な施設があるなんて思っても見なかったのですが、研究内容ごとに独立した施設がえらい離れていて(うっかりすると地形に隠れて見えないくらい)かなり歩くことに…。シャトルバスが運行…ってか、施設間の移動にシャトルバスが必要ってくらい広いのですが、ハイキングのつもりで歩いていたらクタクタになってしまいました。

主に小規模の研究施設が点在する西地区と、本格的なロケット燃焼試験を行える東地区、それぞれが公開されています。

各施設では、職員さんが親切丁寧に説明してくれました。さすがに現場。よどみなく質問の答えが返ってくるのですが、専門的な事まで教えてくれるので、頭がついていかないことも。コレがロケット不具合の原因になったインデューサーのキャビテーションです…って。
うーむ、単語を理解するだけで頭がいっぱいになってしまいそうです。(汗)
あと、スクラムジェットエンジンの事についても詳しく教えてくれました。
そーか、笹本祐一さんとこのARIELがはコレで飛んでいるのかー。


東地区は、職員さんのガイドのもと、まとまった人数で各設備を見せてもらいました。通常のロケットエンジンよりも大規模なモノを実際と同じ燃焼をする施設。使う水素燃料が10秒間で15,000万円かかる話とか、巻き上げた燃焼ガスの影響で、その施設の上空だけ雨が降る話など、興味は尽きません。

見学に来る人も結構多くて、年齢を問わず幅広い層の方が来てました。まあ、親子づれが多かったかな。

次回は9月に公開されるそうです。…。次回もぜひ、参加したいですね。


東地区ロケット燃焼設備


西地区の研究施設の一つ


管理棟の展示室




わあ…。なんか大きくて、口が開いちゃうね。ポカーンって。