さをり織り専門店 Shopさをり オープン四周年記念 さをり織り展示即売会「第5回初夏の風展」

ポスター前


Shopさをり
福島市野田町字台30 北芝ビル2F 障害者小規模作業所「アートさをり」内

会場の紹介サイト「アートスペース全国データベース」内
http://www2.gol.com/users/wonder/artspaceDB/01hokkaido/artsawori.html

さをり織りサイト「SAORI」
http://www.saori.co.jp/



絵を描くにあたって、色を表現する事ってのは、結構悩ましい事だったりします。私みたいにアニメ的な絵ばかり描いていると、パターン化してしまって表現方法が狭くなってしまう罠に陥ったりします。パターン化した自分の感性をリセットしてみたい…。
今回の旅は、障害者小規模作業所にて行われた「さをり織り」の展示会、「第5回初夏の風展」での風景です。


織り機を使い、手織にて生地を作り出す。作り出す物に見本手本はなく、糸の選び方、織り方に決まりはなく、失敗すら、偶然のデザインに変えてしまう。その日その時の自分のありのままを織り込む「さをり織り」。今回の展示会は、その作品を生み出すクリエイターさん達の感性の産物ですし、既成や現実に囚われがちな私たちよりも、違う視点、違う発想に触れ合える場所でした。

即売会でもあるため、作品には値段と、それを生みだしたクリエイターさんの名前が書かれたタグが張り付けられています。
品物としての形(敷物や小物入れ、装飾品や服など)はありますが、そこに描かれた模様は一つとして同じ物はなく、様々な色彩を見せています。
モダンであったり、サイケであったり…色々な模様がありましたが、手織の素朴さが、作品に良い方向性を与えているような気がして、思ったより、まとまっているな〜と思いました。

織り機の前でうろうろしていたら、「やってみませんか」とのこと。もちろん、喜んでレクチャーを受けました。


左右あるペダルを踏むと縦糸が上下に入れ替わり、その間に横糸を通すことで織り進める…横糸に別な色の糸を引っかけて通すことによって、模様を作り出す…ってやりかた。「右のペダルを踏んで〜」、「糸を通して〜」、「次は左のペダル〜」とか説明を聞きながらやってたんですが、途中から前に踏んでいたのが右なのか左なのか分からなくなったり、アクセントの糸が上手く通らなかったりでワタワタしながら進めていたのですが、教えてくれた方の「けして失敗は無い」って言葉の通り、それすらも味に変えてしまう懐の深さがありましたね。

最後には、最初見た時から目を引いていた作品の一つを買い求めて会場を後にしました。

自分の目にも、感性にも良い刺激になった一日でした。




ひ、左を踏んで…、右。糸を通して…あ、あれ、さっき踏んでいたの左だっけ?右だっけ?右?あ、横糸が離れていくぅ〜。えっえっ、ペダル間違った?
ち、ちがうよっ、これはこーゆーふうにするつもりだったのっ!