ピクサー展〜『トイ・ストーリー』から最新作『カーズ』まで〜

ピクサー展 入り口

郡山美術館 企画展 9月2日(土)〜10月9日(祝日)
美術館公式サイトhttp://www.city.koriyama.fukushima.jp/bijyutukan/

ご無沙汰です。ちょいと忙しい時期を迎えていたことと8月中にハシャギ過ぎた反動で出不精になってました。久々のアニフォトは、割と近場、郡山市美術館で行われた「ピクサー展」です。

ピクサー・アニメーション・スタジオといえば、トイ・ストーリーファインディング・ニモでおなじみの、フルCGで制作されたアニメーション映画を作る会社です。そのピクサーの展示会とあって、さぞかしCG的なデジタルな展示になるかと思っていたのですが、良い意味で裏切られました。

そこにあったのは、沢山のラフスケッチ、コンテ画、パステル画、ねんどによる立体造形など、身近な材料による沢山のアナログ的な作品達。
映画の完成に至るために、ストーリーの骨格を創造していくため、イメージを固める為に生み出された作品は、それを描いた作者の個性も全面にだし、ある作品は写実的だったり、ある作品は印象派を思わせる作品だったり、ある作品はポップアートを思わせる作品だったり。

登場するキャラクターにしても、イメージが固まるまでに沢山の顔、表情が作られていて、トイ・ストーリーのウッディやバズなんかも、おなじみの顔から180度イメージの違う顔もあったりと「誰やそれはっ!」と叫びたくなるものも。

また、ストーリーボードと呼ばれる、ラフスケッチを数枚つなげてパラパラマンガの様な映像作品に、実際の音を入れた簡易映像作品があり、映画全体のストーリーの流れや演出の確認をするものがあったのですが、なんというか、もうそれ自体がものすごく味があって、このまま完成作品として見るに耐えるものになっているのが凄かったです。

CG作品というと、どうしてもパソコンの前で延々とモニターを見続ける…なんて作業を思い浮かべますが、あえて全ての行程をパソコンだけにせず、そのイマジネーションをふくらますきっかけに、実際に手先を使った作品を生み出すことによって成していく。実際それらの作品達が外に出る機会は少ないのですが、そんな一見無駄な創作の一つ一つが、緻密なキャラクターや世界観を生み出す原動力になっている…そんなことを再確認させてくれた一日でした。


うう、このハクション大魔王みたいなウッディって何〜?今のトイ・ストーリーからは想像できないっ!