おんなのこデータベースが使えるかどうか検証するよ〜。

annon2008-07-08

クリエイターのためのおんなのこデータベース〈2008〉ファッション編
髪型編のインテークにふいたw。あれ、名称があったのか。せっかくなのでインテークっ子描いてみた。

基本的には、萌え萌え○○辞典なんかと同じ体裁をしてます。髪型、衣服、小物類のベーシックな形と、その名称を紹介していますね。
描きたい服の名称が分かれば、あとはグーグルの画像検索をすれば、ファッション系サイトの記事に到達するので、資料探しが短縮されます。
オタク…というよりギャルゲー用語的に紹介されているモノに関しては検索に乗らないこともありますが、記事内に別名の記載があれば、近いモノがヒットするでしょう。
これは、けっこう便利かも。


あとは、イラストを楽しむ…と言う点ですが、紹介記事は服飾がメインなのでカット的なイラストが多く観賞用としてはモノ足りない感じ。純粋に資料として使用するなら、ファッション誌や無料の通販カタログ(ニッセンとか)の方が便利。巻頭のカラーページは、キチンとした彩色仕上げ作品なので、まあ、単純な萌え系としての好みなら楽しめるかと思いますが、はっきり言って萌え要素に偏りすぎ。「到達点」と銘打って作者さんを並べていますが、画風が偏っているために絵の差異がわかりづらい。これなら2、3人くらいで描き回した方が良いんじゃないかい?
イラストもアートの一部として、広く視野を広げるなら、萌え絵なんて、ニッチもニッチ。むしろ、この範囲内に膨大な絵師がいること自体が異常な気もするのに、似た画風の絵師を集めて、「到達点」というのは言い過ぎじゃなかろか?

コミケ会場ならいざ知らず、デザインフェスタなど、自分を売り込む場としてのアートフェスでは、萌え絵の方が遙かに少ないです。そりゃあ、マンガやオタク系雑誌以外にも絵を必要とする場面はたくさんありますし、携帯用コンテンツ、企業広告、カットなどは、萌え要素が入り込む余地は少ないでしょう。(ま、企業が萌え系マスコットを採用する事例もあるにはあるね。)

業界内の裏事情なんてモノも書いてあったけど、書いたライターさんの範囲内で活動の場を求めていくならともかく、もっと広く視野を持つ事が大事だと思うね。

自分の好き勝手に作ったもので評価を得ようというなら、それはプロではなくて「芸術家」です。
・本文198ページ

そうは思わない。そもそも業界が違うじゃないですか。芸術家さん達だって悩んで、画風を追求して、コネも使って仕事している絵のプロじゃないですか。
業界が変わる。たとえばイラストをキャンバスに描くだけでアートになるし、それで異常に単価の高い仕事をしている方もおります。奈良美智さんや村上隆さんなんかは最たるものですよね。
絵を描く土壌はたくさんあり、業界もたくさんあり、業界ごとにつながりもあり。若い内はいろんなモノを見て、ジャンル外でも吸収すべきと思ったことは積極的に吸収し、自分に合った土壌を見つけていくのも大切じゃないかな。
特に萌え絵業界は、末期的な絵師の飽和状態が続いているし、そこで台頭するのは容易ではないよねぇ。

…。ちょいとヒートアップしてもた。ただ、書いてあることは至極真っ当な事なので、気づかせてくれる点もあって面白いですね。(守秘義務の話とか、業界以外では遭遇しないよなあ)とりあえずは、服飾の名称辞典として使っていきたいと思います〜。