板橋区立美術館 渋谷マリアの心臓

annon2008-07-23

今日は、板橋区立美術館に向かいます。
ちなみに横の絵は、旅の途中で描いていたモノです。

              • -

イタリア・ボローニャ国際絵本原画展



イタリア・ボローニャ国際絵本原画展は、世界最大の規模を誇る絵本原画コンクールとして知られています。今年は世界54カ国2598人ものイラストレーターから応募があり、その中から日本人作家20人を含む23カ国99人の作家が入選となりました。
今年も板橋区立美術館では、その入選作品を展示します。
・美術館パンフレットより

絵本向けに描かれた5枚1組の絵。応募要項はそれだけ。プロアマ、経験の有無を問わず世界中から作品を募集し、優秀な作品を発表、紹介する。ただし、作品に優劣は付けない。選ばれ発表された作品は等しく評価し、1番を決める事はしない。それがボローニャ展です。審査員の目にさえ止まれば、全く無名の新人も入選することができます。そのため、新人イラストレーターの登竜門としても知られています。

今回の板橋展では、特別展示としてアイナール・トゥルコウスキィさんの作品も展示してありました。昨年のブラティスラヴァ世界絵本原画展のグランプリを受賞しています。鉛筆画とは思えない繊細で細密な絵に圧倒されます。小さなメカ達(?)がとても可愛い〜。
絵本と言うより、なんか、メカの設定資料集みたいな感じでした。
まっくら、奇妙にしずか
アイナール・トゥルコウスキィさん、展覧会図録用に制作された作品の一つより勝手にイメージ

    • -

ウエノウエ サキノサキ
もう一つ気になったのが、池尻育志さんの「ウエノウエ サキノサキ」って作品。薄い紫の単色で仕上げられた作品。老人がいろんな物が入ったカートを引いて、高いビル、階段やエレベーターを上へ上へ登っていく作品。5枚の絵からは物語の全体がつかめず、かえって不安になってしまい、印象に残っていました。

    • -

も一つ、槙下晶さんの、「アミューズメントミュージアム」も良かったなあ。ペンによる繊細な絵。たくさんの猫科の動物が迷路みたいな美術館を歩き回ります。会場に絵本があったんですが、自主出版らしく手に入らないみたい。一番気に入った、俯瞰の構図で黒ブチの猫がこちらを見上げている絵があったんですが、図録にも入ってないし会場は写真がNGだし。もう少し記憶に止めて置くんだった〜。

        • -

マリアの心臓
人形屋佐吉三十周年・マリアの心臓五周年記念展「八月のパラドックス
人形屋佐吉店主、片岡佐吉さんが、30年の歳月をかけて世界中から収集した人形達を展示する企画展。

また、あの人形達に会いに来ました。前回来た時に一目惚れした子はいなかったなあ。今回は正面の祭壇みたいなオブジェの両脇が市松人形だらけで不思議な雰囲気でしたねぇ。市松人形が裸で正座している展示があって、見慣れた球体間接と違うレイアウトが新鮮でした。
球体関節人形よりも、アンティークドールや日本人形など、古くから愛されている作品を中心に展示してありました。所々に製法などの解説文が貼ってあり、すごい勉強になりました。

んで、勝手にイメージ。

写真もスケッチもできない中で、きちっと仕上げる事は無理っぽいので自分のタッチで描きました。ファンの皆様、すみません。
指先の造型が、何となく見せるための演技をしている…そんな風に感じました。