アートルームエノマ・美術カフェピクニカ・リブリッジ・エディット・せんだいメディアテーク

annon2008-11-19


資格試験を受けた日を含めると3週連続で仙台に来てます。w
でも、割と近場で魅力的な展示会が沢山行われているので、感性にもお財布にもうれしい日々ですねぇ。

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アートルームエノマ
グループ展「時絵」


どちらかというと…高松和樹さんの作品をメインに見に来た感じです〜。
今回は大きい作品が会場の中心にドーンと飾ってありました。
なんというか、高松さんの作品は私のフェチ心をくすぐりますねぇ。
造形物に見いだす美と、少女を愛でる偏愛のようなものが同時に押し寄せてきてムラムラします。
作品の一部をちょっとだけ。実際の大きさは1650角

「敵ヲ求メテ何処マデモ」
正面にサバイバルナイフを構えるおかっぱ風の髪型の女の子、右にはAKみたいな自動小銃を構える娘。左は防毒マスクをかぶった娘。3人が、まるでアイドルユニットのように並び、ポーズをとっています。戦争や暴力を組み入れているわりに、なんかコスプレちっくな不真面目さを感じます。
作風は前にピクニカで見たものと変わらず、立体としての少女の体を多断層の等高線のように表現されたもの。色彩の無い、白からグレー、黒にかけての階層で表現された立体感は、なんか大理石みたいな疑似的な透明感も持ち合わせています。
美しい石の質感を見ながら、少女の持つ肉体が描く曲線にドキドキする…。
たぶんこの感覚が、私の中で人形愛のようなものにリデザインされているのでしょう。
なんかもう、ムラムラ・ドキドキで変な気分です。
高松和樹さんのサイト:距離感主義

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加藤恒一さんも、前にピクニカで展示された方ですね。
人物の顔立ち。素肌の部分はものすごくリアルに描いているのに、服や背景は抽象的な表現に留めている。まるで抽象絵のカーテンから顔だけ出して写真を撮ったかのような感じです。特に「目」のあたりに強烈な印象が残ります。
加藤恒一さんのサイト:kouichi kato web

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その他にもドローイングの近江谷沙里さん、コラージュや造型の太田代なほさん、影絵の様な雰囲気を持った絵の工藤雅敏さんなど、作風の違ういろんな作品に出会えて、ホント良かったっていうか、勉強になったなあ。

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美術カフェピクニカ
松田慶展

フランス生まれの山形育ちということで。ジブリ日本アニメーションのようなキャラクターに異国の町並みがとけ込んでいます。
ヨーロッパ風の建物が…なんかどんどん上に建て増し建て増しされて凄いことになっているよ。家の上にさらに家、どんどん連なる建物は階段でつながれ、すごい俯瞰やあおりの描写を見せます。
う、なんかこの風景、山本剛さんのライトノベル「クロックワーク まん・ましーん」の世界みたいだ…。

せっかくなので、ランチを頂いて来ました。

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リブリッジ・エディット
東北生活文化大学ドールクラフトサークル展「白・黒ーモノクロ」

久しぶりに来たら、エディットの壁が白くなってる!(そこかい!?)
東北生活文化大学のサークルさんです。年1回程度の展示会を行っているそうです。ドールクラフトとなっていますが、粘土造型や、球体関節人形。既製品ドールの衣装制作や、イラストレーションなど。いろんなタイプの作品が並んでいます。

その中にあった、「ぶらっくきゃっと」って作品…たぶん、どっかで見たことがあるような気がするんですが…思い出せません。受付の方に聞いたら、OBの方だそうで、展示があったかどうかは分からないとのこと。う〜む。

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せんだいメディアテーク
Sendai design week 2008 TOGETHER

多用な分野で活動するデザイン関連の会員相互が連携し、領域を越えたデザインの価値と可能性を探るため「せんだいデザイン・ウィーク」を開催いたします。
経済・社会・教育3つの観点から、デザインを通じた産業振興やゆたかな暮らし、美しいまちづくり、次世代の人材育成に寄与するため市民のみなさんと手を携えて行動するため、「いっしょ!」を開催テーマにいたしました。
・展覧会パンフレットより抜粋。

仙台から発信する、地元に密着したデザインが、地域に貢献するための活動を展示する会。
建築物のランドマークやサイン、ショールームデザインなど、実際の町並みにとけ込んでいるデザインを再評価したり、企業と大学が協力して新しいデザインを生み出すための手助けをしたり、なかなか楽しそうな活動です。
本田技研と協力してデザインした、次世代の耕耘機や除雪車が、なんか虫っぽくて可愛い〜。