水戸芸術館現代美術ギャラリー

annon2008-12-10


とはいえ、年末の忙しい時期、ムチャはできないので、全行程車…は回避して、電車を併用する方式で行きます。
とりあえず郡山まで車で移動して、水郡線にて水戸に向かいます。この水郡線、「えきねっと」のルート検索にも引っかからない不遇の線ですが乗り換え無しで短距離のルートになってます。
しっかし、可愛い電車使ってんだな〜。

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9時30分水戸到着。知らん間に太陽が昇ってます。ここまでの車中、爆睡か、買っておいた倉田英之さんの「倉本」の読みあさりのどちらかで、オタクゲージを上昇させつつ体力回復という顛末。いやあ、どの世界にも、極端な人はやっぱ上を行くなあ〜。
倉本 倉田の蔵出し
水戸芸術館に行かず アニメイトに直行して倉田さんの問いかけどおりDVDとか買いあさりたいところデスが我慢。
しかし何だね、初めて行くところでも良くて同人系ショップ、それがだめでもアニメイトが発見できるのはオタクの最低限必要なスキルですよね?
金沢んときは、「あ、あの人たぶん同類」とか思って後付けたらゲーマーズのある雑居ビルが見つかったし。
名古屋の地下街を探索したら最下層にメロブがあったり。(昔の話だから今は違う場所かも)

…芸術館行こ。
あ、アニメイトの入ってたビル、営業してねえ。試練かっ?

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水戸芸術館現代美術ギャラリー
企画展「日常の喜び」


本展は、「日常」というテーマをさまざまな角度から扱った絵画、映像、インスタレーション、立体、写真などを紹介する、国内外14組の作家によるグループ展です。
中略
本展は、親しみのある状況や風景を描いた作品をとおして、楽しく日常生活を振り返ることへと誘います。
・パンフレットより抜粋。

こんなのが日常な訳あるか〜い!

入ってすぐ、横倒しにしたポリバケツ(鉄製かも)のなかで紙コップがカランカランころがっているインスタで子供が泣き出してるし!
次のブースではイスラエル人のガイ・ベンナーっておじさんがどう見ても精…いいえケフィアです!って白濁液を「最低だ…オレ」っていうシンちゃんばりにに見せられるし。つーかケフィアを接着剤に使うなーっ!!!!!!!!!
ゼイゼイ。
あ、その一つ前にあった「ツリーハウス・キット」は文句なく面白かったです。木にトランスフォームする2段ベッドと椅子とテーブルとパラソル。合体変形アニメの意味のないフォーメーションを延々と見せられますが、そばに実機あるんだもん。なんだよその意味のないギミック。うれしくなっちゃうじゃないか。

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宮島達男さん。Counter Spiral No.13
上に描いたイラストGIFアニメは、いつもの勝手にイメージ。本物は螺旋状のフレームにデジタルカウンターが並んでいます。なんか、DNAの配置みたい。今の時期、ちょっと不思議なクリスマスツリーの様な感じでした。ああ、和む。
欲を言えば、もう少し暗くして欲しかったなあ。

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ある意味、一番面白かったのが、KOSUGE1-16さんの2作品。あ、これ2005年の横浜トリエンナーレで見た「アスレチッククラブ4号DX」かな。あの巨大なサッカーゲームが置いてありました。

ゲーム盤でのサッカーと同じ、棒を抜き差しして選手を前後に動かし、棒を回転させることで選手がその場で回転するので、パスやシュートを打てます。横浜では、熱くなった中学生達が熾烈なバトルを繰り広げていましたが、平日の美術館では、ちと、盛り上がりに欠けたかな。これはやっぱ、大人数でやらないと楽しくないですよねぇ。

同じく、「サイクロドロームゲームDX」これは、なんだろ、ジェットコースターというか、スロットカーレースというか。中央に向かい合うように自転車が固定されていて、その周りをミニチュアの自転車レーサーが周回するというものなんですが。
登り斜面の所だけ、実物の自転車を漕ぐことで動力が伝わり、ミニチュアの自転車レーサーが登っていきます。頂点まで行くと、あとは下り斜面なので、重力に任せて疾走します。こんなオモチャ、あったよなあ。動力が本物の自転車なだけに、スケールの大きなバカバカしさと、体を動かす事による、みよーな爽快感があって笑えます。
12月14日には、この2作品を使ったワークショップ…というか、トーナメント制の大会が開かれるそうです。

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日比野克彦さんの巨大な潜水艦…のようなもの。

段ボールで作られた、潜水艦に民家が合体したような作品が目を引きます。ハッチが中央に開いていて、中を覗くと箱庭の様になっていて、灯台が点滅しています。
うわ、コレ!子供の頃、こんなの作りたかった!ってかスケールは違うけど、大量に量産していたことを思い出した!
な、ナツカシイ〜。そうそう、なんか周りから見たらどーでもいいモノをなんか闇雲に作っていた頃がフラッシュバックします。もう、なんだか、カッターナイフとテープを持ってウズウズしていたあの頃が甦ってくる〜。

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あとは、梅佳代さんの「シャッターチャンス祭り」を見て、その表情にクスリと笑ったり、神谷哲史さんの折り紙作品にエンシェントドラゴン・シューティングスターの名を見つけて、ちょwwwロードス島戦記っ!?とか思ったりしました。
つーか、こんなにめくらめっぽうな展示は類を見ないぞ!次何が始まるのか、さっぱり読めない展開は、ホント楽しかったです。

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も一つ

入場のチケットを買っていたときから、「ねーばねーば、ねーばねーば!」って歌が聞こえていたんで、今回もやっているのかいっ!?って思ってた飯田淑乃さんの「おみやげプロジェクト2008“納豆とチーズの恋物語−なっちい”」です。

飯田淑乃
展示会を行うたびにどの土地をイメージした架空のキャラクターに自ら扮して、そのキャラクターにまつわるポスターやグッズ、そしてオリジナル曲を作る異色の現代美術家
・おみやげプロジェクトパンフより。

んで、せっかくなんで買いました。ドライ納豆とチーズを組み合わせた新感覚のスナック菓子「なっちぃ」。
プレーンなチーズ味と、トマト&バジルの2種類。
乾燥させた納豆に、チーズをコーティングしているんですが、まあ…まあまあ。ただ、少々味にパンチ力が足りない感じ。見た目のイメージで、もっと強力な味を想像してしまうんですが、以外とアッサリとしていて、普通。おやつより、おつまみ向きかもしれませんねぇ。

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展覧会を後にして…
アニメイトはみっかったよ。てか、私、移転先にも行ったことあったわ。w