目黒区美術館・八王子夢美術館。

annon2009-02-25

東京行き2日目は、いつもの通り美術館探訪になりました。

目黒区美術館
祝祭の衣装展〜ロココ時代のフランス宮廷を中心に〜

フランス最後の王妃マリー・アントワネット(1755〜1793年)の生誕250年を記念し、その宮廷生活を描いた映画が公開され、修復を終えた王家の居城ヴェルサイユ宮殿の鏡の間が華々しく報道されるなど、近年、世界的に18世紀ロココの時代が注目されています。 本展は、祝祭の衣装を究極の幸福への祈りの表現として捉え、ロココスタイルの舞踏会の衣装、エンパイアスタイルの戴冠式の復元衣装などを頂点として、当時のフランス宮廷関連の衣装により構成されています。
・ホームページより

神戸ファッション美術館の収蔵品でもあるロココ・スタイルの衣装を中心に当時の宮廷や舞踏会の様子などを再現しながら、華麗なる衣装の数々を展示するイベント。スカートの両脇が平たく広がった独特の形状や、背中に生み出されたボックスプリーツから緩やかにスカートに伸びる生地の流れるような様など、当時の縫製技術の高さと、その優麗さをみることが出来ます。

しかし…そのスカートの形状…。最初みたときに、対ザクレロ用Gアーマー装着ガンダムを思い出してもた(ガノタでスマンのう…)

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当日は社会科見学に来ていた小学生のグループと一緒にみる形になってしまいました。ただ、6、7人の小グループごとに解説の人が付いているもんだから、勝手に案内の言葉が聞こえてきてちょっと得した気分。
肌の白さを引き出すために、付けぼくろや、ハート型の黒紙を頬に貼り付けるオシャレとか。扇子の持ち位置で愛を伝えるサインを出し合ったりとか。いろんな話が聞こえてきました。

そんななか…

女の子の一人が、ずーっと胸の前で手を組んでいたのが気になってしょうがないwやっぱ、女の子だな〜。


スカートの内部構造とか展示してました。スカートの形状を維持するために骨組みを入れていたみたいですね。なんか、こっちの服の方が、ドキドキしてしまいましたけど。

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八王子夢美術館
ムットーニワールドプレビュー展

「人形がただ1回転するだけで、物語が成立するかもしれない、、、」自動人形師ムットーニ氏が創り出す自動人形からくり箱の世界を紹介します。本展は来年度当館で開催予定のムットーニ氏の特別展に向けた導入展覧会として開催、作家本人による上演会も交えながら、光、動き、音楽と言葉が絡み合った箱の中の物語「ムットーニ ワールド」をお楽しみ下さい。
・ホームページより

5月すえから始まる特別展、ムットーニワールドからくりシアターに向けて、自身の作品を知って貰うため、会場である八王子夢美術館を知って貰うため行われるプレビュー展
ムットーニさん本人の口上付きで作品を鑑賞できる貴重な一日。
今日は展覧会の最終日。ムットーニさんの語り付きで作品を鑑賞できるチャンスなので、その講演時間に間に合うように訪れました。15時からと16時30分からの2回講演になります。

テレビよりも少し大きいくらいの箱。その中には歯車などで可動するからくりを持った人形と、照明、移動する舞台セットなどギミックを満載し、ストーリーに沿って様々な動きを見せます。可動作品は「ギフトフロムダディ」、「クリスタルキャバレー」、「摩天楼」、「カンターテドミノ」、「ドリームオブアンドロイド」の順で次々と演目が始まります。ムットーニさんの語りは、「ドリームオブアンドロイド」以外の4作品で、上記の順番に行われました。


20個以上の制御回路を動かしステージをドラマティックに展開させる。もちろんコンピューターは使っていない。ただ、それら制御回路すべてが人形を動かしているかというと、そうではなく、ほとんどの機能は光を、照明をコントロールするのに使用しているのだそう。
そういう意味では、人形を操っているのではなく、劇場内の光を操っているんだとムットーニさんは言います。

今日、私の向上付きで、「カンターテドミノ」を初めてみる人はいますか?ムットーニさんの問いにほとんどの方が手を挙げます。
ムットー二さんは語る、私の夢は全てを忘れ、なにも知らないまま、自分の作品のスイッチを入れたいのだと。あの最初出会えた感動をもう一度取り戻したいと。だから、今日初めて、それも私自身の口上つきでごらんになる人は幸せなんだと。
それだけ思い入れのある作品たちが、ムットーニさんの語りで物語を展開していきます。なんか、FMのジェットストリームを聞いているみたいでしたよ。
「カンターテドミノ」…なんか、マジ泣きした。しかも2回見て、最後にムットーニさんの語り付きで見て、全部こみ上げてくるものを我慢するのに精一杯でした。あんな小さな箱に、これだけのドラマを封じ込めていたのか、それも、あれだけの場面展開、意表さ、驚きを凝縮出来るなんて…。もう、これだけで東京に来た甲斐があったなあ。

今度は5月末から本展が始まります。そこでは、現在制作中の新作も展示されるそうですし、会場ももっと広くなるそうです。なんかもう、今からすごく楽しみですねぇ。