郡山布引“風の高原”

annon2009-05-20

郡山布引高原風力発電所は、合計出力65,980kWの国内最大のウィンドファームです。
有名な布引大根の栽培が行われている布引高原に位置しており、CO2削減効果が期待される大規模風力発電事業と農業との共存を図っています。さらに猪苗代湖からも近く、地元の観光資源として大きな期待を集めています。
J-POWERホームページより

今日は何を思ったか、郡山布引山頂上にある風力発電所、“風の高原”に来てみました。本とのところ、風車ぐらいで感動なんかするめ−よ!とか思っていたんですが。つづら折りのカーブを曲がるたびにチラチラ見えてくる巨大な翼に、心持ってかれまくりです。

布引風力発電所には33基の発電機がほぼ等間隔で並んでいます。中心までの高さ64m。翼の直径71mの巨大なプロペラが、ゆっくりと、それでも力強く回っている様は壮観です。近くまで行くと、風切り音が一定のリズムでうなりを上げています。
空力を最大限に考えられた翼のデザインは、なんというか生物的な艶めかしさを持っています。美しい足の様な、しなやかな腕のような。それがあまりにも巨大なので、畏怖に近い感じを受けます。
オタク的なたとえですと、長谷川裕一さんのマンガ、「マップス」に出てきた宇宙船リプミラ号を思い出してしまいました。銀河を描ける天使型宇宙船。それがまさに目の前に居ます。

リプミラーっ!オレだーっ!ゲンだーっ!もう一度宇宙に連れて行ってくれーっっ!!!

なんてww

そんなイメージでちょっと描いてみた。星見っぽくセーラーで。

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公園の案内マップ。ゆるキャラも発見


んでゆ、るキャラを勝手にイメージ。背中の風車がGNドライブ風。

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せっかくなので、夕暮れ時、夕日に染まる風景を見るために展望台でぶらぶらする事に。

暇なので、発電機をスケッチ。
このスケッチをしていると、別な旅行者の方が、スケッチしている後ろ姿を写真に撮らせてくれ…なんて頼まれたりしました。うええっ?な、何が良かったんですかっ!こんなヤロー一人が寂しくスケブ開いているってのに?
この旅行者さん、後から来たカップルにも後ろ姿撮らせてくれ、って言っていたなあ。

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夕日に染まる布引の風車たち。夕日の赤に、シルエットだけ浮かび上がってきます。結局、完全に日が落ちて、ほとんど見えなくなるまでたたずんでいました。
人間っちゃ、ほんと何でもやっちまう生き物なんだなあ。こんな山の上に、これだけの機体を創り上げられるんだから。これも欲望の一種なんでしょうか。
感動と、ある種の絶望感の様な物とない交ぜになりながら、布引を後にしました。