ちひろ美術館・東京

annon2010-01-05


今日は、ちひろ美術館・東京に向かいます。いま一番好きな絵本作家、武田美穂さんの企画展が開催されています。ますだくんシリーズとか大好きだったので、すごく楽しみです。…ですが、正月中に散財してしまっているのであんまり贅沢な旅はできません。なので、JR鈍行の旅っス。6時5分発黒磯行き東北本線から、乗り換え乗り換え東京に向かいます。

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〈企画展〉絵本はたのしい!武田美穂の絵本づくり

“ますだくん”シリーズをはじめ、子どもたちに大人気の絵本の数々を手がけてきた武田美穂。絵本を通して、子どもと一緒に泣いたり笑ったり……。ときにはとんでもなくエスカレートしていって笑わせます。本展では、『となりのせきのますだくん』『ありんこぐんだんわはははははは』などの代表的な絵本の原画とともに、制作過程の資料や画材なども展示し、アイデアと工夫のつまった絵本づくりを紹介します。思いっきり楽しく、子どもたちの心をつかんで離さない、武田美穂の絵本の世界へどうぞ!
ちひろ美術館ホームページより


1階の多目的ホール、2階の企画展示室を利用して、武田美穂さんの原画や、ワークショップの様子を紹介しています。館内の半分を武田キャラにジャックされたような感じですが…

各展示室の入り口には、こんな可愛らしい絵が貼られ、中の様子が紹介されています。それは各展示室だけには及ばず…

なんとトイレの中にまで。残念ながら男子トイレの様子しか分かりませんでしたが、女子トイレの方はどんな絵が貼ってあったんでしょうね〜。

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多目的ホールでは、絵本「こわいドン」「すみっこのおばけ」の原画と、ダンボールでできた巨大な恐竜(?)型の迷路が置かれています。
すみっこのおばけ (絵本・いつでもいっしょ)
こわいドン
また、アトリエの様子が写真で紹介されています。
出来上がったラフを壁にピン止めし、更に完成した色付の原画をラフの上にピンで留めて全体の出来上がり具合を見ている様子が紹介されています。

会場に置いてあった思い出ノートみたいなヤツに落書き。

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2階の企画展示室では、ますだくんシリーズや「おかあさん、げんきですか。」、「ねんどの神さま」などの原画が紹介されています。
おかあさん、げんきですか。 (絵本・いつでもいっしょ)
ますだくんとまいごのみほちゃん (えほんとなかよし)
ねんどの神さま (えほんはともだち (27))

「ねんどの神さま」の原画の前で、壁に寄りかかって絵本を読んでいる女の子。(会場の思い出ノートに落書き」)あなたも武田美穂さんの作品ですか〜。(笑)
原画にあわせて、創作の秘密が公開されています。画材の色の載りを重視して、コピー用紙を使っていること。カラーコピーした後の色の変化を利用して、一度原画をカラーコピーした後に、更に色をつけていくこと。印刷時色指定をいれて、あえて原画と違う色にしてしまうこと。美穂さんオリジナルの創作方法が解説されています。
そーか。コピー用紙でもええのか〜。ちょっと目からウロコですねぇ。それに最終的な仕上がりさえ良ければ、画材本来の発色すら変えてしまうというスタンスも、すごいと思います。こういうこだわりの無い作り方が、あんな楽しい作品を生み出していくんでしょうね。

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そんなこんなで、また長居してしまいました。残った時間は図書館ですごしていたし、たくさんの作品に触れられて本当に良かった。もちろんちひろさんの絵も素敵でしたし、なんか色々得るものが多い一日でしたよ。