てつがくカフェ Plus

第一回てつがくカフェ Plus
テーマ:表現をめぐって
仙台市市民活動サポートセンター3階研修室
19:00から21:00

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美術的な表現には、不快な感情を抱かせることがある。大衆は、それに見えない規制をしかけてくる。そこに正統性はあるのか?
大衆の「多数決」できまる受け取り方に正しい内容はあるのか?その問題に対してじっくりと考える会

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感想として
みんな大学生くらいだったかな。20人くらい参加したでしょうか?
表現って事と、例題に絵画鑑賞の話があったので、もっと表現の是非や、規制の是非みたいな話になるのかな〜と思ったんですが、ちょっと違いました。

議論を進行する人がいて、そこで繰り広げたネタをどこまで掘り下げられるかのトレーニングの側面が多く、結論というより、なんとか宿題のレベルに落とし込めたという所。答えを出すのが目的ではないので、消化不良な感じもあります。それでも、言いたい事は言ったな。新参なのにw
「てつがくカフェ」会としては何度か開いていたようで、そのつど議題を決めていた模様。ただ、今回「表現と規制」についてなので、今自分自身でもやもやしている児童ポルノ法や、イラスト描きとして一般的にはどこまで許されるのかみたいな話ができるのかとおもってワクテカして参加したわけ。
ところが始まってみると、司会役がざっと注意点を読み上げただけでどう思いますか?って振るもんだから、これで何か進むんかい!と思ったので、私自身がまずヒートアップして、絵を描く立場から言わせると規制なんてないんだ!自由に描いているんだってぶっちゃけたわけで。

司会役がChim↑Pomを例に出して来たので(「広島の空をピカッとさせてみた」の人)彼らは、確信犯的にアレをやって、有名になった。それのどこが悪い!って反論したのね。
あと、忌野清志郎君が代のことにも触れて、他人にどう受けるかなんぞ鼻から無視してカッコイイから作った例もあるって。
加納典明ヘアヌードで逮捕された問題とか、マルセルデュシャンの小便器を美術館に飾っただけで「これはアートだ!」って話とか、自分のネタをぶちまけたあと、自分は福島出身だから、原発問題について絵を描いても他人から批判されるいわれは無い!当事者なんだから!ってところまで話した。
篠山紀信の女性器写真展の話までぶち上げたんだけど、まあ、これは主催側の先生に、ジェンダーの違いによって捕らえ方が違うからって言っていたので、たぶん私の話に対してのちょっとした苦言なんだろうけど。

まあ、最終的には落としどころが見つからず、国、企業、人々の3つが、それぞれの思惑で規制を働かせる。じゃあそれは?ってところで終わった。

結論を出すための会ではなくて、その結論に至るまで、どれだけ深く掘り下げられるかトレーニングするという側面が強かったので、これから先続けていく上での最初の一手として経験を積んだってところなのかもしれませんね。

私としても、「てつがくカフェ」という団体にパイプが持てたってことは凄くよかったし、これから勉強になる機会も多いと思います。
また、仙台市市民活動サポートセンター1階に設置してある図書館にある資料…あれ、マンガのネタになりそうな匂いがぷんぷんする。いい場所を教えてもらったww