精神科隔離病棟の考察(たぶんその1)

隔離病棟に入院して、間もなく1ヶ月が経とうとしている。そこで、ちょっとした考察を考えてみた。
これは3週間ちょい過ごした感想のようなもので、今後、考えが変わってしまうかもしれないんで、そこのところはよろしくお願いします。

閉鎖病棟には、確かに自殺や自傷を防止したり、病的ヒステリーや、生まれつきの障害を外の目から隠すというシステムでできていると思う。また、世界や現実から引き離し、現実から受けるストレスを緩和する面も持っている。逆を言えば、閉鎖病棟にはそれだけの仕組みしかなく、病気そのものを治療はしてくれない。

医者の判断や薬の処方についても、100%確実に効果があるとは言えないと思う。心や脳の問題を、口で説明して、医者に100%伝えることは不可能でしょう。

また、看護師にしても、集団生活をしている病棟で、患者さんに100%対応するのは、物理的に無理でしょう。時間を割いて対応してくれるけど、緊急の場合は離れて行ってしまう。
看護師さんの本来の仕事は患者さんのチェックと環境管理にあると思う。

しかし、患者は。病棟に、医者に、看護師に100%近い割合で依存している人が多い。
たとえば、本当に100%依存していたとして、相手からのリターンが60%だったとすると、不満を爆発させる。「入院したって治らない!」「医者の話は信用ならない!」「看護師が私の話を聞いてくれない!」

そもそも前提が違うように思う。
現実から切り離す機能。100%伝え合えない治療。できるだけ均等にチェックしたり(病状によって対応は変わると思うが)環境整備しているだけで、ここに来れば、ここに入院すれば100%治るというわけではない。

病気を理由にして、依存関係にあるから、不満だけが溜まって行く。治ろうとすらしていないのではないかと思うこともある。(もちろん生まれつきや、幼少時の障害を持ってる方は別だけど。)
この、べったりとした濃厚な依存をしている限り、治らないんじゃないかなと思う。

この環境を上手く利用して、治ろう、治そうと考えた人だけが、依存関係を上手くコントロールしていけるんじゃないかなあ。

まあ、まだ1ヶ月は入院生活が続くから、この考察も変わるかもしれない。そのときはまた書こうと思います。

追伸
坊主頭にしました!スッキリ!