地方の同人イベントに、おっさんの入る余地はあるのか?

annon2016-01-11

同人即売会ときいてコミケを連想する方は多いと思います。昔からオタクが、美少女ものを買いあさるという負のイメージを持っている方も多いと思います。実際私もオタクですし、その手の作品を手にする機会が多くあります。
しかし「コミケなどの都市大型即売会に限って男性の入る余地がある」というだけで、同人誌即売会はほとんどが女性の物だという事実は代えられません。

福島などで行われている「ADVENTURES」という即売会イベントがあります。今日郡山で行われていたんですが、そこでデータを取ってきました。

サークル配置図 http://twitter.com/annonsorujia/status/686461988688367617/photo/1

フリースペース(机ではなく囲い状の場所を提供されている)以外のサークル参加スペースで全サークル234数として、女性:男性の比率が10:1

頒布している物のカウント
ラミカ(ラミカ以外を頒布している場合を含む)頒布:92サークル
ポスカ(ポスカ以外を頒布している場合を含む)頒布:35サークル
レジンなどオリジナル雑貨(制作依頼ではない)頒布:64サークル
という分布になっています。

美少女18禁本は、確認した中では0でした。

全体の39パーセントがラミカを販売しているという形ですね。

これらから考えられることは、地方同人イベントは、「主として女性向」で「参加費が低く参加しやすい」ので「安価な商品を頒布する」場だといえます。

また、頒布同人誌で、印刷所を通して制作されたものは5か所しかありませんでした
美少女18禁本は、確認した中では0でした。

コミケなどで見かける、「同人誌印刷所の箱を山積みにして、たくさんの列を作ってもらって頒布する」という販売方式は全くありません。

いわゆる美少女萌えを買いあさる男性オタクの入る余地なんか、ほとんどありませんね。

違う方面から考えるなら、男性がサークル参加するには、よほど旬のキャラを描いているか、単純に絵の完成度が高いかでない限り、頒布数を稼ぐのは難しいと思われます。

単純に活気とか熱意だけで見れば都市も地方も変わりありませんが、層が違い過ぎていることは知っておかなければなりません

都心に住んでいる人が「地方にも同人誌イベントあるんでしょ?」って聞いてますが、その内容はコミケとは違うのです。ただ、もともとの同人誌即売会はこうだった。とも言えます。