地方同人誌即売会の雑感。ツイッターより

昨日の「みちのくコミティア」、当サークル「旅するアニフォト」に来ていただいた方、ありがとうございました〜。おかげさまで新刊9冊含む、17部の売り上げになりました。

みちのくコミティアは、もともと福島を中心とした同人誌即売会ADVENTURESを開催していたADV企画が行っていた、「創作旅行」という創作オンリーイベントが土台にあります。それが、コミティアの名前を冠して行われているのが、みちのくコミティアになります。

同人誌即売会ADVENTURESに限らず、私の知る範囲で、東北地方での同人誌即売会というものは、ほとんど女性のためのイベントです。2次創作で言えば、弱虫ペダル、黒バス、とうらぶ、おそまつさんなどで、ほとんどのテーブルが占拠され、東方、艦これなんぞほとんどないのが現状です。

もともと同人活動というのは、作品が好きなもの同士、自分の持ちよった2次創作作品をお互いに交換し合うというスタイルが原型にあります。
「私この作品のこのキャラ好き!」「私も大好き!!」「きゃー!!!交換しましょうよ!文通しましょうよ¥11」というのが背景にあったんです。
一昔前は、キャラクターが印刷された封筒、カラー便箋がメインの作品だったのです。同人活動というのは、コミュニケーションツールの一つだったんです。それは、メールやラインが主となった今でも続いています。

その昔、同人誌即売会に集まれない地方の同好の士たちは、ファンロードアニメディアなどのアニメ系投稿雑誌に自分のサークルの作品を紹介してもらい、「無記名の定額小為替」のやりとりで、作品を交換し合ったりしたものです。いまでも通じるのかしら、無記名の定額小為替…。

私の見る限り、福島、仙台、岩手のイベントは、まあ、95パーセントくらいは、女性のための女性向け同人誌即売会という感じですね。
それこそ20年以上前のコミケなんて、男性参加割合が1割を切っていた時代もありましたから。いまでもコミケの1日目、2日目は女性の割合が多いですよね。男性用トイレが一時的に女性トイレになってたりしますものね。かろうじて3日目だけが、男波と称されることもある、男性向け同人誌を買いあさる場になりつつありますけどね。

さて、みちのくコミティアですが、1次創作オンリーイベントですから、なんといっても、とうらぶがいない!おそまつさんがいない!黒バスも弱虫ペダルもいない!天国かここは!!といつも本気で思ってます。だってあの勢力にケンカ売っても勝てないもん
ADVENTURESとして参加したら、5部も売れないんじゃないか…。1次創作オンリーの、みちのくコミティアだからこその17部なんだろうなあ

ジェンダー論を無視して話するなら、絵を描くという事に関しては、圧倒的に女性が有利です。女の子なら家でおとなしく絵を描いてても誰も怒らないからです。おっと女性差別発言だと思いますか?ここには、男の子は絵なんかかかないで外で遊べとけしかけられる男性差別も隠されています
そのうえ、脳としての機能の違いから、男性よりもコミュニケーション能力に特化している女性が、その一環として同人活動をしているんですから、これが盛り上がらないはずはありません。作品が好きなのは当然ですが、作品が好きな者同士その作品について熱く語り合いたいのが地盤にあります。

男なんて、下半身だけでお金出して同人誌買っているようなもんだから、この差はデカいわけです。

というわけで、地方出身者としては、もっと男性にも優しい同人誌即売会を切望するわけで。仙台の「杜の奇跡」とか、増えていかないかなあ