映画ちえりとチェリー雑感

ちえりとチェリー公式サイト
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旧茂庭中学校にて、飯坂サポーターズクラブ協力のもと、イベント「秋モニカツ」の一環として、映画「ちえりとチェリー」の公開がありました。

ちえりとチェリー
人よりも幼さを残す、小学校6年生のちえり。うさぎなのか、べつの動物なのか判別できないくらい痛んだぬいぐるみ、チェリー
2人は空想の世界の中で、語り合います。
子供の頃、誰もが持っていたイマジナリーフレンド、ちえりに取っては、失った父の姿そのものが、チェリーという、ウサギのようなボロボロのぬいぐるみに投影されている。ちえりの空想力は、チェリーだけではなけ、飛び石を大海に浮く小島とし、ネコやネズミを友とし、命の輝きを星とし、広がっていきます。
そんな空想の中の遊びが、ちえり自身には大冒険であって、かけがえのない「本当にあったこと」
父を失った虚無感が巨大な妖怪をよび、チェリーたちに向かってくる。
その妖怪を撃退した時、ちえりは、自分の心が生み出したことを自覚し「私の中から消えちゃえ」と叫ぶ。
でもそれは、空想力すら私の心の反映だったことを自覚させる、純粋な子供から、一歩踏み出したことを意味する。
そして、妖怪は、お供のネコとネズミは、星たちは、チェリーさえ…
そして、最終的に、ちえりが抱えてたのは、チェリーなのか。別のなにか。なのは、ぜひ映画館で確認してほしいです


長編のパペットアニメーションは、従来のアニメが持っていた、先鋭感や紙芝居的なペタっとした印象と違い、もっと身近な、「ぬいぐるみが、ただ、動いている」というリアルを演出している。人形には、ハイライト表現ができない。それは逆にアニメの立体表現の限界だと思っている。
驚いたのはそれだけではなく、瞳の上げ下げ、リップシンキングさえも表現されていることだ。静止しているようで、唇の形を変えるだけで、たくさん唇の表現した顔を入れ替えなければならない。これはアニメ以上に根気のいる作業ではないか。
トトロで感動できる人は見ろ!!絶対泣けるから。年齢問わず泣けるから。おっさんが今ツィッターにまとめているだけでポロポロ泣いているから。
上映場所がすごく狭まれているから、お近くに来てたら見ろ!主題歌も良いから!


それにしても…。飯坂サポーターズクラブの情報の出し方は難ありだなあ。上映中、映画館に足を運んだのは、午前の部が3人くらい、午後の部が私だけだった…。せっかくラジオ福島まで使ってスポットCM打っているのに。ああもったいない。せっかくの名作が全然人の目に触れないなんて!!

撮影に使われた実物模型
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