宮城県立美術館 企画展「アートみやぎ2007」

美術館前にて

1月30日〜4月8日
宮城県仙台市青葉区川内元支倉34−1
公式サイトhttp://www.pref.miyagi.jp/bijyutu/museum/

昨日は飲んでしまったため福島に帰れず、仙台に滞在です。特に予定は決めていなかったのですが、前日、樋口佳絵さんにお会いしたこともあり、宮城県立美術館に足を運んでみました。

宮城県ゆかりの現代作家を紹介する企画展。宮城県在住、もしくは出身者。その中でも特筆すべき作品を発表し続ける作家さんたちを、それぞれ独立したブースに分けて展示発表する会。今回で3回目の展示です。

いくつかの作品は、他の会場で目にしたこともありましたので、前々から気になっていたところです。

中を見て…。
及川聡子さんの作品は、特にその「現」と言う作品の、線の描き方、色の置き方にちょっと面白みを感じました。この表現。ちょっと真似したいです。
タノタイガさんは、前にメディアテークでも作品を見ているのですが、作品よりもコンセプトが面白いので笑いっぱなしです。なんかこう、芸人さんのバツゲームを見ているような気分になりますね。

樋口佳絵さんは、確かに会場内で少し独特な雰囲気を持っていました。
感じるのは「違和感」
ただし、それを明確に指摘することが、絵から拒絶される感じ。
何か違うと、明確に思っていても、そう思っているのが、自分一人だけしかいないような感覚。
自分が少数派になり、思い通りに意見が言えなくなってしまったような疎外感。
「何か違う!…ような気がする、いやまてよ、あれ、えーと」

そして、そこにある「目」が訴えかけてきます。「何が違うのか」と。
集団心理が、自分と、絵の中の人物で起こっているような、不思議なまとまり。

なんというか、私には力が強すぎて、意図しない暗いイメージを投影してしまいそうで恐い感じです。
強い力を感じますが、感じ方を誤ると、絵の集団心理に深く囚われてしまいそうです。

樋口佳絵さんのサイト:http://www1.ocn.ne.jp/~skrapsha/hig-o-o-kae/index.html


会場を後にして、メディアテークで美術関係の本を漁ってから帰りました。帰りの高速バスのなかで爆睡していました。よく考えたら、2周連続夜の仙台…。次の休みはゆっくりとしよう〜。