ロボットと人形と。

annon2007-11-09

前回のPosyが肩すかし気味だったので、まだモヤモヤしっぱなしです。

ロボット技術がどこまで行くのか。そして、人間とロボットとの友情や恋愛感情みたいなモノがありうるのか…そんな想いを抱いていたんですが…。
結局の所、日本人は、人間と同じ外観や機能を持ったロボットを作りたいのではなく、友達としての「人形」が動いて欲しいという想いでロボットを作っているんじゃないかと思いました。
今回の水戸芸術館での展示でもそうなんですが、ロボット技術には2パターンあって、機能一辺倒でどこまで効果を高められるかを目標にしているパターンと、本当に友人たる人形を作っているパターン。それらに分けられるような気がします。
カメラと連動し、通りがかりの人間の動きをトレースするのも、音を使ったコミュニケーションを取るのも、目や耳や感覚の効果を高める一部分としての研究ですし、Posyなんかは、人形を作っているパターンですね。

日本人は古くから人形を操り、楽しんできました。ただ、それらは人間そっくりに作られているのではなく、ディフォルメされた顔なり姿です。また、表情を変えることなく、簡単な顔の傾き加減で喜怒哀楽の表現をする技術が確立されており、それらから、ありもしない感情表現を読みとる術に長けています。
また、古来から長く使ってきた道具には「つくも神」が宿ると信じられており、無機質な物に感情移入し、あたかも魂があるように妄想する人種です。
もし、人間そっくりのロボットが開発されても、私たちは受け入れられないかも知れません。意の一番に受け入れられるのは、慣れ親しんだ「人形」という外観をしたロボットなのかも知れません。

ロボット技術者が夢見る「鉄腕アトム」しかし、彼らが夢見るアトムは、人間そっくりではなく、手塚先生の描くマンガそのままの、あの姿のままのアトムを生み出そうと努力している…そんな気がしてなりません。

まとめ。Posyとは、お友達になりたいでス!

それが言いたかっただけ。(笑)