絵本「ともだちかもん」

annon2008-01-03

ともだちかもん (たいせつなものシリーズ―ともだち)
去年の六本木ヒルズで、中のギャラリーショップで買ったものです。
絵を描いたタカノ綾さんは、村上隆さんの主催するカイカイキキのメンバー。六本木ヒルズのマスコットキャラクターが村上隆さんの作品だけあって、中にあるギャラリーショップにはカイカイキキの作品も充実しています。
タカノさんは、前に水戸芸術館で行われた展覧会「マイクロポップ夏への扉」にも作品を出展していて、気になっていたので衝動買い。

「ともだちかもん」は、空想がちで本の虫の女の子「もんちゃん」と、まんまるに太った男の子「ふとったくん」と、天然パーマで皮肉屋で知ったかぶりの「パーマくん」が、元ヒッピーのおじさん「ともだちやさん」に半分だまされて毎日合うお話。
このともだちやさんが凄い飛ばしていて可笑しい。今のご時世、ヒッピー文化なんて身近にいないから、「ママ、ヒッピーってなに?」とか聞かれたら説明しづらいよね。
毎日あっている内に、何となくお互いの気持ちの通じ合いがあって気がついたら…という話です。

タカノさんは、絵画作品ではもう少し難解なもの、心理的な疎外感や不安感、人のつながりの希薄さを逆手に取った作品が多い気がするんですが、この作品では、ホント単純に子どもたちが描写されていて、それがマンガチックな画風にマッチしていてとても可愛いです。