必ず気にかけてくれる人がいるって事。+安曇野ちひろ美術館


家の前の田んぼ。水を張ったせいか今年もカエルが鳴き出しました。
寝入りばなから明け方まで鳴いているのでうるさいことこの上ないのですが、それでもふと、鳴き声が止んだりすると逆に心配になってきたりして。
カエルですらそうなのですから、誰かは必ず気にかけている人。心配してくれる人がいます。
だから、心配することはないよ。ちゃんと見てくれる人がいるから。

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1時50分現在。北陸自動車道、黒埼パーキングエリアにて休憩中です。
この先、上信越自動車道、長野自動車道を通って豊科インターに向かうルートで進行中です。
途中のパーキングエリアで寝ながら移動してます。

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安曇野ちひろ美術館

企画展 
ちひろ・花の香り

本展では、「バラと少女」「チューリップのなかのあかちゃん」など、花と子どもを描いた代表作や、『おやゆびひめ』『ふたりのぶとうかい』等、画面上に花を配し描かれた絵本を紹介します。春の美術館を華やかに彩る、香るような花たちをお楽しみください。
・パンフレットより

企画展その2 
生誕110年記念 初山滋大回顧展
〜色彩と線の詩人がおりなすモダニズムの世界〜

大正から昭和にかけて「おとぎの世界」や「コドモノクニ」などを中心に、日本における子どもの本の美術の世界で活躍した初山滋。本展は、初山滋の生誕110年を記念して、遺作600点の中から、水彩画、木版画、漫画、造本、装丁など、多岐にわたる仕事を、初公開作品を含めて約150点で構成し、展示いたします。

・パンフレットより


北アルプスのふもと、信州・安曇野の地に広がる美術館。広い公園と小川、花畑が併設されています。入場券代わりの小さなひも付きのカードをぶら下げておけば、何度でも再入場ができます。小さいブロックに分けられた展示室は、順番を気にせず好きな場所から見れるように配慮されており、展示室と展示室をつなぐルートには、木製の椅子や、ベッドチェアが置かれています。外に出るためのゲートもあり、見学の途中で外に出て、芝生の上で一休み…なんてことも。。(再入場は受付のある入口のみになります。)
せかせか時間に追われながらみる場所ではありません。一日、心の骨休みをするつもりで、のんびり過ごすための美術館です。
基本的には、ちひろ美術館東京のコンセプトと同じ。展示室に入る前にカフェがあります。これは、「まず、お茶をのんでゆっくりして行ってね」という気遣いから。また、カフェの前にキッズルーム、展示室の向かいに絵本図書館があるあたりも、子供連れを意識した気配りでしょう。
まあ、カフェの前に受付入ってすぐにミュージアムショップがあるのは、美術館としての収入からか、買い物好きな日本人のためなのかw

いわさきちひろさんの展覧会は、地元郡山で行われた巡回展、ちひろ美術館東京とこれで3回目となります。ほんとのところ、ほとんど見つくしてしまった気もするのですが…。基本コンセプトが「ゆっくりする」美術館ですから、絵を見るよりは、ちひろさんの絵からコンセプトを得て、自分の作品を描いてしまおうって魂胆で来ました。

天気が天気なら、北アルプスの山々が見渡せる絶好のロケーションなのですが…。小雨交じりの曇り空。高い山々は低い雲に隠れて見えません。ちょっとがっかり。まあ、天気はしょうがないので、しっかり楽しみましょう!



初山滋―永遠のモダニスト (らんぷの本)
いわさきちひろさんに関する展示室と、そのほかの絵本作家や企画展会場をつなぐルートが、建物の外側を周る通路になっているのは面白いですね。展示室から展示室へは、そとの公園を見ながら歩くようになっており、休憩用の椅子も置いてあります。
そのスペースに、ちょうど小さいゴミ箱のような金属の8面柱が置いてあり、バチでたたくと音がする展示物のようです。

原田和男さんの作品、CIDELO IHOS(シデロ イホス)
子どもたちが一生懸命叩いています。親御さんが先に進めず困っている光景があちこちで広がってました。
見てると、女の子は、楽器風にメロディを意識して叩いているのに、男の子は和太鼓をたたくようなダイナミックな動作をしてましたね。女の子はメロディ、男の子はパーカッション…といったところでしょうか。

そのさき、世界の絵本作家のブースで見かけた不思議な立体作品。

ユゼフ。・ウィルコンさんの作品。
ラッパの口をした円筒形の体をした不思議な生き物。よく見たら、これ楽器らしい!?
形状は、アルペンホルンのようなものなんでしょうか。なんでも、地元の中学生が演奏会をしたらしいです。音が鳴っているところ、見たかったなあ。


結局のところ、作品を見るよりもベンチに座ってスケッチしている時間が長かったような。インスピレーションが湧きまくりで鉛筆を走らせていました。ヘンに集中してたから人の目も気にならんかった。
むしろ、「スケッチブック持ってくれば良かった!」って話しているのが聞こえて、なぜか「勝ったw」って気分になってもーた。ああいうオープンスペースの美術館ではスケブは必需品ですよ〜。
上の2作品と、ゴールデンウィーク用に企画してる絵と、3つも描いてます。明日の日記の頭に上げる絵、描かれたパンジーは、ちひろ美術館のお花畑でスケッチしました。
結局、軽食時間も含めて2時すぎまで敷地内にいました。

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ミュージアムカフェBANANA MOON


雑誌「週刊新潮」の表紙絵を担当していらっしゃる画家、成瀬政博さんの作品が展示してある小さな美術館です。美術館というより、ペンションやロッジのような雰囲気でした。
週刊誌の表紙を毎週描く…技術的なことよりアイデアを枯渇しないようにするのが大変そうですねぇ。
その中で、気になった作品を勝手にイメージ。

雪山の下でだるま落としをする青年。キャラクターは勝手に脳内変換しましたがw。この山も、この安曇野から見える山々なのでしょうね。
ドリンク付きの入場料500円なので、絵をみて、ゆっくりとお茶しながら、のんびりと過ごしました。(絵もここで描いたよ)

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さて、日帰りするには、体力的につらいし、せっかく信州まで足を伸ばしたのだから、普段見れないところを見て歩きたいので、今日は帰りませんw
とりあえず温泉に入りにいきま〜す!

豊科温泉湯多里山の神(日帰り保養施設)
ナトリウム―炭酸水素塩泉のお風呂、切り傷や皮膚炎に良く、お湯につかると、だんだんと肌がスベスベになっていくのが実感されます。
少々ぬるめのお湯にゆっくりつかりながら、今日の旅の疲れを癒します。
入場料が3時間まで200円。食べ物の持ち込みもOKとのことなので、お弁当や夕食を持参で、休憩室で食事しながら入浴している人もおりました。
ご飯まだだったので、…よこでカレーの匂いがして…おなかすきましたーw


明日は、斑尾高原に向かいます。