崖の上のポニョを見てきた。

初見で映画を楽しみたい人。パンフレットは映画を見てから読もう。当たり前だけど、のっけからネタバレのオンパレードですｗあ、あぶなかった…。

ちなみにイラストは、元のモチーフが人魚姫だってことからイメージ。これならオタクのみなさんも安心。

○以下ネタバレ含みます○

いや、楽しかったよ？前評判があまり良い印象じゃなかったけど。話の展開が甘いとか、刺激が少ないとか言われてたけど、そんなにタルい印象は受けませんでした。
結局の所、ポニョが５歳児ばりのワガママを最後まで通し、主導権を握ったまま振り回すって話でしたね。
人間バージョンのポニョを見てたら、昔の「雲のように風のように」の銀河を思い出しましたね。近藤勝也さんの色が強いのかな？
う、となると、ポニョがトンネルを怖がったのって、後宮の入り口“タルト”と同じ意味合いを感じたからとか…。アレって人間の産道を模した国家の子宮って意味合いだから、トンネル＝産道。新しい生まれ、生まれ変わりへの恐怖を感じてしまったからとか。元々の人魚姫も性的な側面を持っていた童話だし。

とりあえずポニョが人間になって、津波と共に宗介の乗った車を追いかけるシーンとか派手に動いててドキドキしましたね。

会いたいっ！って気持ちだけで暴走して、町を破壊してますが。町を海に沈めるって描写は、「赤い蝋燭と人魚」とイメージがだぶるなあ。
※赤い蝋燭と人魚のレビュー記事はこちらにあります。

それでも、会いたい気持ちを全身で表して突進したシーンは、ちょっとホッとしたし、その後、母親のリサさんが、なんの疑いもなくポニョを受け入れる場面もジーンときます。町がこんなになっても、周りの大人達が子供達の前では平然としているので、（見えないところではもの凄く狼狽えてるのかもしれませんが…）それが全体を通した安心感につながっているのかも知れません。

声優人も、有名芸能人の起用ってことで心配していたんですが…、まあ、良かったんじゃない？アニメのプロじゃないかも知れないけどＴＶで露出して活動している人達なんだから。べつに演技に問題があったわけじゃなし。
むしろ子役陣が演技派で作品の質を高めていた感じですねぇ。

ほんと、見て良かったです。ポニョも可愛かったし。しかし、ポニョ。本当に最後まで主導権握りっぱなしでしたね。人間になる魔法は、宗介がポニョにキスするって話でしたよねぇ。ポニョが自分からしても有効なの？結果オーライだったけどさ。
でも、この話で、一番大変なのは、父親の耕一さんかも。嵐の漁から帰ったら、家で子供が２人に増えているんだからねぇ。