月刊MOEでポニョネタバレ

annon2008-08-03

ここのところ、見に行く美術館の情報は月刊MOEという雑誌の「今月の展覧会」という記事を参考にしているので、ほぼ毎月買っているのですが…今月号は、「絵本みたいな映画、崖の上のポニョ」という題でポニョ特集をしています。
…映画、先に見ていて良かったあ〜!こういう定期購読している雑誌でネタバレしてしまうと記事が読めなくなるよ〜。

まあ、コレもネタバレなんで、見る方注意願います〜。


















ていうか、冒頭からポニョが人間の姿になって会いに来るところまでダイジェストに紹介してますが。もうこの頃になると、どこの雑誌でもこんな感じなんでしょうかねぇ。最近アニメ誌は買ってないんで本家アニメージュでの記事の扱いは分からないんですが、もう半分以上はストーリーバラしてますw
声優陣のインタビュー記事とか、作画監督近藤勝也さんのインタビュー、美術監督の吉田昇さんの描きおろし絵本など、映画館のパンフレットより充実した内容です。
この絵本がイイカンジだなあ、宗介もポニョも出てこない、風景だけの描写。でも映画の中で2人が体験した事、感じたことがフラッシュバックしてすごいドキドキします。

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映画作品のなかでも、あえてまっすぐの線を使わず、フリーハンドで描いたような不安定で揺らめいた線で描かれた背景。宗介たちの家の壁、ドアの枠もゆらゆらと揺れて描かれています。手作りの絵本のような背景の中でダイナミックに動くポニョたち。
鉛筆なのかパステルなのか…画材に詳しくないのでアレなんですが、え〜、そう粉系の画材(なんつー表現だ)で描かれた色はどこまでも優しく、目に馴染んでいきます。

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なんかもう深く掘り下げて見るのがバカバカしくなってきましたね。町が被害を受けているとか、話の流れに整合性がないとか、物語の端々にいろんなクレームが付いているのを見かけますが、表層だけを凝視すると、小さかった頃絵本の中で見た描写そのままですし、その描写の中でポニョと宗介が結果オーライでハッピーエンドを迎えたんだから、もう重箱の隅をわざわざ見る必要も無いと思いましたよ。
特に、背景の海で行ったり来たりしている船が、なんかこう、ノスタルジーというか、昔、こんなの本で見てたな〜なんて思い出します。

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いやあ〜、なんでこんなにハマっているんでしょう私。
私自身が今まで美術館やギャラリーに出かけていって絵などを見る指標にしているのが、やっぱり自分の絵で、自分の絵に近いカテゴリー、自分の絵に影響を受けたい作風なんかを無意識に選んでいるんだと思います。
ポニョはねぇ、今のところの自分の描写にもっとも近いところにある作品なので、影響を受けすぎて絵が変わってしまいそうで恐いくらいです。最近等身が下がってきたからなあ。このまま行くと大人が描けなくなってしまいそうで恐いっスよ。


クラゲキャスケットでお出かけ〜。
いや、キャスケットに見えん!普通にクラゲ押しつけているようにしか見えん!