「ETV特集 新しい文化「フィギュア」の出現 〜プラモデルから美少女へ〜」視聴。

annon2008-11-30

イラストはやっつけです。フィギュアを作る手って、エロイねw(感想そこかっ!?)

美少女フィギュア造型師ボーメさんのフィギュア制作に密着しながら、フィギュアの可能性、アートへの昇華、価値観を展望していくドキュメント。岡田斗司夫さんを進行役として起用し、角界有識者との対談を交えて、フィギュア文化がどう展望していくのか紐解いていく。

好きで好きでしょうがないという気持ちが、それを生み出そうとする造型の力として、テクニックとして積み重ねられ、職人技として磨かれていく。ボーメさんは、それがフィギュアだっただけ、という話。
突き詰められた技に裏付けられた美は、世間の常識…ある意味世間体すら無視するエネルギーを持つという好例ですね。
その造形美は、岡田斗司夫さんと有識者との対談をすっ飛ばす威力があります。他がどう言おうと、それに理由づけしようと、関係ない。どんなに斜め上の方向であっても、技には価値がある。それを見せつけられる舞台もある。それは、とてもスバラシイ事なんだなあと思いますね。

ただ、嫌悪感を持つ人もいるんじゃないか。いい大人が…なんて声は確かにあるでしょう。古来からある人形とは、基本的にアプローチが違いますよね。
人形は、あくまで人の形。人間をモチーフとしてその縮小版という位置づけですが、美少女フィギュアは、アニメやマンガの登場人物を立体化しています。そこには、人間にはないディフォルメがあり、あり得ない骨格バランスがあり、目鼻の配置があります。
どこか、オモチャ的な白々しさを感じてしまうのですが、どうですかねぇ。
アニメとかを元としているだけに、2次創作の枠を出ていない。村上隆さんの作品も、どこか2次創作、パロディの一種にしか見えない。
フィギュアが単体で1次創作としての枠をもつ。一つのジャンルに成長したときこそ、もっと大きな評価が得られるんじゃないかな…そんな気がします。

つか、すごい羨ましいなあ。好きだ好きだってパワーを、あの歳でバリバリ発揮できるのって。オタクが創造性へのパワーを失ったら、ほんと一般人以下に陥るからねぇ。