第12回・文化庁メディア芸術祭

メディア芸術祭入り口

2009.2.4〜15
国立新美術館 2F企画展示室ー3F講堂
公式サイト 文化庁メディア芸術プラザ


※思い出した順に更新していきます。

去年あれほどあった秋葉原駅での告知ポスターが見あたりませんっ!やっぱりこの流れは確定か?オタクは来んでもいい、ってことですかっ!?
※後から見たら昭和通り方面には結構貼ってあったわ。これでオタクも安心して六本木にいけるね。

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いつも通り、あまり盛り上がらない初日の開場。お祭りと銘打っているんだから、もっと楽しそうに扉開いてくれんかな。
ぱっと見は…なんか地味。映像上映ブースをパーテーションでかっちり仕切ってあるので、見る分には他の音が邪魔されず快適ですが、視線が遮られ、会場が見渡せられないので去年より狭く暗く感じます。初めて新美術館で行った前回や、東京写真美術館での最後の展示になった前々回の方が良い意味で雑多で楽しそうな感じがあったなあ。
映像作品が多く、液晶モニターでの展示があり、インタラクティブ作品も記録映像のみの展示が多いのでちょっと肩透かしをくらった感じかな。モニターばかり並べられてもねぇ。


アート部門の様子

マンガ部門の様子
ピアノの森 1 (モーニングKC (1429))
Real Clothes 1 (クイーンズコミックス)
栞と紙魚子の百物語 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
マエストロ 2 (アクションコミックス)

マンガ部門の大賞は、「ピアノの森」ですが…大賞どころか優秀賞作品をひとつも読んでねえ!
やっぱり、安易に可愛いだけのお決まりのストーリーとかじゃなく、しっかりとドラマとか人生観がにじむようなストーリーでないと、受賞できない雰囲気になってしまったんだなあ。2年前のよつばと受賞あたりがターニングポイントだったかもしれん。

自主制作部門 悪魔学園 小松佑将著

自主制作部門 ヒトリゴトノシロ 柴本翔著

先端技術ショーケース

最先端の入出力デバイスとその研究成果を発表するブース。これら最新技術の発展が、新しい作品を生み出す土壌となっていく。
この360°モニターなんか、博物館とかの展示にそのまま流用できそう。

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3階講堂、記念講演
Media Art in the World アルスエレクトロニカ
プレゼンテーションと作品上映

オーストラリアのリンツ市が100パーセント出資するメディアアートの研究開発と展示を行う会社。大きなメディアアート博覧会を開くことで有名。
もともとリンツ市は、ウィーンとザルツブルグにはさまれ、文化的側面や観光ビジネスには、逆立ちしたってお隣さんに敵わない不遇な土地。昔の歴史を掘り起こすより、まったく新しい文化を発信し、それにあわせて都市計画も進めようとし、その先陣を切っているのが、アルスエレクトロニカという会社です。
メディアアート専門の美術館と、研究所を併設した建物を母体とするアルスエレクトロニカは、メディアアートの発展と、それをビジネスとして発展させるためにさまざまな展示方法の模索をし、公共の施設での見せ方、情報の発信の仕方(入出力デバイスの開発)などを研究しています。たとえば、美術館や博物館などの展示物に、インタラクティブな仕組みを付与し、もっとわかり易い展示や学習方法などを提供する…なんてことをしているみたいですね。

新しい技術が生み出され、それを利用した新しい見せ方が生まれる。見せ方は、さらに新しい技術の発展に力を添える。バーチャルリアリティや3D描画、双方向通信など、さまざまな技術がそういった施設から生まれ、その技術が新しいデバイスを生み出し人々に還元されていく。遠いオーストリアの地で、今も新しく楽しい技術が生み出されようとしている…なんか、すごいドキドキしてきますね。

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ここからは、とりあえずいつもの勝手にイメージ

アート部門・大賞「Oups!」

会場で一番目を引いたインタラクティブアートの作品。正面のスクリーンに自分自身が映り、その周りにカートゥーンのようなコラージュのようなアニメが、なんか生える?感じ。それが自分自身の動きに合わせてついて来るもんだから変なノリが生まれます。腰からロケットが生えたり、お尻からコンセントが伸びて感電したり、マンガの一場面のような映像がついて回ります。

アート部門(映像)推薦作品「Water drawing -ファンタム-」

うぅ、うまくイメージできてないなあ。
描かれた少女が、水に溶けるようにバラバラになっていきます。まるで万華鏡の破片が宙を舞うように少女の体がちりぢりになっていく不思議な映像作品。たぶん、水彩で描かれた絵を水に溶かして作っているんだろうけど、なんか儚さを感じます。いや、女の子が可愛い子ばっかりだったってのもあるんだけどねw

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アニメーション部門推薦作品「ストライクウィッチーズ

アニメーション作品を放映するミニブースで、ストライクウィッチーズ(第2話)放映時に、立ち見どころか人垣が多くて、横から顔を突っ込めずまともに視聴できないほどの盛況ぶりって状況は、日本オワタ\(^o^)/ってことでいいですかねぇ〜?

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アニメーション部門推薦作品「東京マーブルチョコレート

チヅルちゃんかわいいよチヅルちゃん!
本日のメインシアター最終作品。プロダクションI.G が良い意味で技術の無駄遣いをして良かった。主役の2人そっちぬけでミニロバばかり目で追ってましたが…。
最後の全力少年に泣きそうになっちまったい。


過去記事
第9回メディア芸術祭のレビュー
第10回メディア芸術祭のレビュー
第11回メディア芸術祭のレビュー