コミックシティ、創作人形展

annon2009-05-03

ただいまコミックシティ入場中。会場に入るまでは、男性の姿がほとんど見られなかったので、ちょいと戦々恐々としてましたが、おもに創作・グッズ系をうろうろしてました。コミケでも創作系ばかり見ていたので、見たことのあるサークルさんばかりで少し安心。このあたりのまったり感は結構好きですね。
葉月ゆらさんの新作も買えたんですが…帰ってからじゃないと聞けないよなあ〜。(汗)

午後からの「R18は悪じゃない」講習会に参加。もらったパンフには、18禁の線引きや責任問題、過去最大の文字数を誇る詳細な性器修正の方法指南など。

「R18は悪じゃない」のタイトルのとおり、18禁で発行したからといって別に恥ずかしいコトではなく、単純に「大人が楽しむための創作をしただけ」なのだから、きちんとした修正や線引きを行っておけば、堂々と出版できるとのこと。むしろ、プライドや、ポリシーを持ってきちんと作ってほしいとの話でした。

発行責任をしっかり取るために、きちんとした奥付を載せておくこと。もし、警察による取締りがあった場合は、奥付がない場合、「意図的に領布責任をぼやかしている」と疑われる場合もあるよと。
同人誌の場合、わいせつ物などの捜査が入ったら、作者本人がしょっ引かれる場合がほとんどなので、その辺の心構えをしっかりしてほしい。運営側は、たとえわいせつ物であっても、作者の意図に反して勝手に修正や改変をすることはできないので、(説明による修正のお願いという形になるみたい)その辺はきちんと責任と勉強をしてほしいとの話も。

BLものだから…という点もあるのかもしれませんが、危機意識の低さが、サークル参加者に蔓延しているという危機感があるそうです。責任を取らされるのはイベント主催者ではなくて、発行者でもある作者本人なのだから、きちんと勉強した上で、好きなだけ想いを込めて描いた方が良いよと。
ちょっとした、修正の入れ方、ボカシ方を「法律や政策にそったやり方で」行うだけで、自由に出版できる権利が認められているのですから、ツマランことで警察にしょっ引かれるのはバカバカしいでしょ?って話でした。

ただ、笑っちゃうのは、わいせつ物にあたるかどうかは、その作者の技量による部分が大きいって点。ぶっちゃけ、性器をリアルにやらしく描写出来る作者と、同じシチュエーションでも技量が追いついていない作者では、リアルにやらしく描ける作者の方がヤヴァイってw
あと、修正の仕方も白抜きにするか、ベタにするかは、絵のタッチによって、変える必要があるとのこと。
ものすごく、それこそシワまで詳細に描き込んだ性器は白抜きでも修正と認められるけど、輪郭線だけのサラッとした描写の場合、白抜きにしても、修正したと認められないって。だから無難なのは黒ベタですよ〜なんて話がでました。

「青少年育成条例包括指定の内容その1」の話題も。各都道府県が決めている規制内容の一覧があるんですが、大半が本の内容に1/3とか1/5の性表現があるとダメなどの記載が並んでます。
ちなみにわが福島県

全裸、半裸若しくはこれらに近い状態での卑猥な姿勢又は性交若しくはこれに類する性行為(以下「卑わいな姿勢等」という)を被写体とした写真又は描写した絵で規制で定めるもの

全体の5分の1以上

となります。100ページの本なら20ページ未満の性描写が可能という解釈になりますね。
ところが、東京都はと「包括指定なし」。長野県が「条例なし」(!)という事実が。
これは条例なしだから何をやっても良いと言う意味ではなく、拡大解釈されれば1ページでも性表現があればそく有害図書になりうる危険性があるということ。この地方で有害図書の指定基準が違っているという事実が、本を出す側や主催者側に混乱を生んでいるわけですね。
規制の甘い県で発行しても、購入者が別の県の人だったら、その県の警察が介入してくる訳ですよね。

講師の武田さんの話は、同人作者やイベント運営での裏話など、本編のネタよりも面白いんじゃないかっていう脱線を交えつつ、すごくわかりやすい解説をしていただきました。
終わりころには質問も多く飛び交いました。つか、みんなホントに熱心だなあ〜。

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世界創作人形展
丸善・丸の内本店4階ギャラリー


販売展の側面もあるのでほとんどの作品に値段が付いていたんですが、気になる作品はすべてオーバー20万円かあ…。逆に言うと、自分の好みの子(たとえばビスクの球体関節人形)は、50万円程度の予算が組めれば買えるのか。おぼえておこ。
それにしても…ふっくらとした唇が薄く開き、その奥に前歯まで作り込んであったりすると、某あまがっ…の人みたいでゾクゾクしますねぇ。
こういう人間ではない物体にある程度のリアルを付与することって、なんか背徳感っていうか、怖いもの見たさ萌えみたいなモノを感じますね。理屈じゃなくて、背中を突き抜けるゾクゾク感みたいなものが。
人形に歯があったり、マンガなのに歯の表現がリアルだったり、絶妙なタイミングを合わせてブレス表現を入れてくる初音ミクとかね。(DTMソフトだってのにねぇ)
ただ、これ、描く側としては難しい問題でして、2次元のマンガ絵って、結局のところ没個性のディフォルメされた記号の集合体じゃないですか。だから、ある一部分だけをリアルに描写すると、残されたマンガ的表現が死ぬっていうか、表情が消えて物質化してしまう気がするんですねぇ。そこのバランスが絶妙な作品は、萌え方面には少ないですね。

もう一つ気になった子。なんかこう、泣き出す寸前のような口元が可愛かったのでイメージ化。

ちょ、おま、それ一番高かった子!

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せっかくなんで、秋葉原あたりをぶらぶら。はい、オタクですから〜。
ボークスに寄ってみたんですが、ビスクの球体関節人形を見てきた後だと、いくらスーパードルフィーでも関節部のなまめかしさが足りないような気がするなあ。この違いはなんだろ?関節部の厚み(造形もあるし、素材の透け具合とか)の違いなのかなあ。

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たまごまごさんと葉月ゆらさんのネットラジオを…ホテルのロビーに置いてあるコインパソコンで聞く暴挙に出てみる!
…イヤホン指すところがありません!迷惑にならない程度にボリュームを上げてモニタ内蔵のスピーカーで聞いてみたんですが。はっきり言って迷惑だよなあ。ちょうど宿泊客の通り道だし、コーヒーサーバーのあるソファーもすぐそこだし。ボリュームのスイッチを指で押さえつつ、いつでも音を下げられる体制でモニターにかがみ込んで聞いてみる。
う。昔、11PMとかトゥナイトを親に内緒で居間で見ていた時と状況が似てるわw
1時間ほどで力尽きました。最後まで聞けなくて残念ですが、この羞恥プレイには耐えられません〜!